
以前、両親が住んでいた家でした。自分たちは新しい家を建てて住んでいました。
しかし、両親が亡くなり空家になりましたが、思い出深い家を解体するのは勿体ないと再生し、この家に住むことを決意されました。

古いと悪い、新しいと良い、という感覚が日本人には染み付いています。
木や水や火には神さまが宿り、物を大事にするという日本人の心はどこに飛んでいってしまったのでしょうか。

別の家で不要になったガラス戸をI邸に使いました。戸車を交換するだけで不自由なく可動します。この建具を見た人は、新品と価格が同じだったら絶対こちらの古建具を選ぶと言います。
個人の考えだと物を大事にする心はある。しかし社会全体では使えるもの・優れたものまで捨てることが多い。一体この差はなんでしょうか。
