地元の山の木で、熊本でもエアコンのいらない家づくり

2007年06月18日

つくり手の声

木の家ネット ブログ活用コンテンツ
1あなたが家づくりをしている地方の気候風土について教えて下さい
熊本の夏日は、年間105日間もあるし(真夏日は89日)、年間降雨量は2000ミリと多い。緯度はイラクのバクダットと同じで、世界の主要都市のズーッと南方に位置している。
2気候風土がいちばんきつく感じられる季節はいつで、どんな風にきついですか
熊本でも厳寒の日は年に1週間ぐらいある。雪が降ったこともある。その1週間の寒さが脳卒中を起こすとか、恫喝商法まがいのコピーで高気密高断熱住宅会社は住宅販売を行う。1週間の暑さ寒さ解消が、残りの358日に害を与える。
3気候風土に関していちばん気を配っていることを、教えて下さい

1温度・輻射熱
写真を見て下さい。室内の気温は31度である。縁側は35度。デッキは41度である。デッキ部が輻射熱の影響を受けているのである。輻射熱を緩和しているのが縁である。最近の庇の無い洋風住宅は、この輻射熱の41度を直接家の中にいれている。輻射熱の影響を受けないためには、軒の出と縁側で、2Mは欲しい。なんだ、昔の日本の家だ。


写真1、温度計は左より、41度、35度、31度を指している。
写真2、41度の輻射熱を家の中に入れている家


2、潜熱夜気温は下がっているのに、寝苦しいのは潜熱である。詳しく言えば壁・床の輻射熱。除去するには、風通しで、壁や床の温度を序々に冷ますのが良い。木製の全面網戸は効果的である。網戸に格子を付ければ、夜、安心して開け放しができる。



3、風熊本は西に海がある。夏は陸地が温められるので、西から風が吹く。西から風を取り入れたいが、西日も入ってくる。西陽は潜熱量が大きいので、窓の位置を低くして輻射熱の影響を少なくする。当然出口を考えないと風は入らない。建物の南の地面より、北の地面が低温である。その温度差で、空気が動く。無風状態でも、家の中で風が起こる。その風の通り道を確保するために、欄間をつける。
なんだ、昔の日本の家だ。
気温が同じでも、風があれば涼しく感じる。扇風機を廻しても気温は下がらない。人の体の汗腺から出た汗が、気化熱で体の熱を奪うからだ。エアコンで温度を下げれば、汗腺は閉まったままで開かない。子供をエアコンの部屋に住まわせたら、汗腺が自分は不要な存在と思い、閉ざしたままになる。そして退化する。扇風機が良い。一人の1台のマイ扇風機を持とう。






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つづき

4、湿度
ナイロンの肌着と木綿の肌着を着れば、どちらが爽やかかと問えば、全員木綿の肌着と答える。最近の住宅は結露防止対策で、部屋壁内にビニールを目貼りする。ナイロンの肌着を着ているようなもの。珪藻土で吸湿効果があるという人がいるが、下地にビニールがあれば効果薄。
木の家と、ビニール目貼りの家を比較するに、実験装置をつくった。内装に木で仕上げた箱と、ビニールクロスを貼った箱に、夫々、人を見たてたお湯を入れて比較してみた。木で仕上げたもの方が、ビニールで仕上げたものより湿度は12%低い。
この木綿の肌着や木の仕上げと同等の建築内装材は、三和土・藁畳・漆喰・板壁である。なんだ、昔の日本の家だ。
左 木の箱。 湿度68%
右 クロスの箱。湿度80%

5、人の体感センサー
人の温度を感じる感覚は夏と冬では違う。冬の24度は暑く感じるが、夏の24度は寒く感じる。冬と夏では、大体5度ぐらい感覚に差がある。この人感センサーの切り替えは5月と10月である。この切り替え時に、温度管理を間違えるから体調を崩す。
春からエアコンを入れ、交通は地下に潜り、自然を知らないモグラ族は冬センサーのまま、夏を迎える。
そして、エネルギーを浪費する。
温まり易いものは冷めやすい。逆に、温まり難いものは冷め難い。最近の住宅は、断熱性能が向上したので、一度暖めたら、なかなか冷めない。潜熱が夜まで持ち越す。スウェーデンのエコ住宅は、断熱材が26cmもあるといって真似る住宅があるが、夏季、冬布団を着るようなもの。断熱材は地域に合った厚さが良い。

6、気分
四季を体験する日本人は、視覚・聴覚でも自然を感じる。すだれを見たら涼しく感じ、暖簾の動きで風があるかのように錯覚する。風鈴の音や鈴虫の音でも涼を感じる。
気分で、体感温度は1〜2度低く感じる。エネルギーゼロの手法を使わない手はないだろう。

7、緑地面の照り返しがあっても、緑の表面温度は33度を超えない。西から風が来れば、西方向の樹木を抜けた風はラジエーター現象で、気温が33度近くに落ちる。大体木10本が目安である。



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2007年06月12日

蕎麦屋さんを設計しました

十割蕎麦 中の森
水前寺駅の斜め前に古い住宅を改装して、蕎麦屋さんをつくった。
麺好みはラーメン派5割。うどん派3割。そば派2割とのこと。
優劣は付けがたいが、こだわり蕎麦屋は多い。



つなぎなしの十割蕎麦は、水加減がむずかしいとのこと。
1回で差し水をしないとコシが出ないそうだ。



いままで3軒の蕎麦屋を設計した。「どの店が一番おいしい」と
聞かれるのが困る。当社の営業に影響する。



看板だけの手打ち蕎麦屋がなんと多いことか。機械で打っても
足では打っていませんということだろうか。



posted by furukawa at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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